2021年上演作品

夏・南方のローマンス神と人とのあいだ 第二部

作=木下順二 演出=丹野郁弓

7・8月 首都圏

どうしても取り返しのつかないことを、
どうしても取り返すためにーー
生涯をかけたテーマとして戦争責任の問題を追及した木下順二の『夏・南方のローマンス』は、1987年に宇野重吉演出で初演、2013、18年に丹野郁弓の演出により上演しその今日性がふたたび鮮烈に蘇りました。庶民の目線から戦犯裁判を見つめることで、日常的で人間的な人びとの愛や苦悩が壮大な構想の下に描かれています。

あらすじ

敗戦直後のとある公園。ある上等兵が南方の島で絞首刑を宣告された。愛人であった女漫才師は、ある日ついに彼の妻に会いに行く。折から通りかかった彼の戦友たち。なぜ彼は絞首刑を宣告され、なぜ戦友たちは助かったのだろう? やがて明らかにされていく南方でのBC級戦犯裁判。悪い夢だった、とつぶやく戦友、夢ですまされるか、とかみつく女漫才師、もう何もかも忘れたいという上等兵の妻。いったい誰が誰を裁いたのか? やり場のない憤りに身をもてあまし一人残された女漫才師の心に、上等兵はたしかに生きつづけているのだった……。

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キャスト

男A(陸軍上等兵)齊藤尊史
男B(陸軍一等兵)吉田正朗
男C(陸軍一等兵)吉岡扶敏
少年/島民の少年吉田昊生
 〃 上野黎也
女A桜井明美
女B中地美佐子
旅団長(陸軍少将)千葉茂則
民政部長(海軍大佐)小杉勇二
参謀(陸軍中佐)本廣真吾
男D(海軍軍属)天津民生
男E(陸軍軍曹)境 賢一
男F(陸軍上等兵)塩田泰久
裁判長(外国人のたぶん中佐)山本哲也
陪席判士(外国人のたぶん大尉)保坂剛大
陪席判士(外国人のたぶん中尉)愼 将吾
検察官(外国人のたぶん少佐)大野裕生
弁護人(日本人俘虜、もと法務将校)みやざこ夏穂
外国人兵士橋本 潤
島民の女A仲野愛子
島民の女B清水川千紘
島民の男平野 尚

スタッフ

装置島 次郎
照明前田照夫
衣裳緒方規矩子
効果岩田直行
擬闘指導森岡隆見
舞台監督岩戸堅一
 〃 久保年末

上演記録

上演地会場上演期日上演回数お問合せ
千葉千葉市民会館 大ホール2021年7月13日〜15日3回NPO法人ちば演劇を見る会
043-245-2886
四街道四街道市文化センター 大ホール2021年7月16日1回NPO法人ちば演劇を見る会
043-245-2886
町田町田市民ホール2021年7月21日・22日2回NPO法人町田演劇鑑賞会
042-726-9325
板橋板橋区立文化会館2021年7月26日1回板橋演劇鑑賞会
03-3962-7105
練馬練馬文化センター 小ホール2021年7月27日・28日2回ねりま演劇を観る会
03-3948-2015
立川RISURUホール 大ホール2021年7月29日1回三多摩演劇をみる会
042-523-5031
柏市民文化会館 大ホール2021年8月1日1回松戸演劇鑑賞会
047-369-5359
さいたま埼玉会館 大ホール2021年8月9日・10日2回埼玉市民劇場
048-824-6661
船橋船橋市民文化ホール2021年8月17日〜19日3回NPO法人ふなばし演劇鑑賞会
047-402-6488
王子北とぴあ さくらホール2021年8月21日1回城北演劇を観る会
03-5390-3155

計17回