作=佐藤五月 演出=中島裕一郎
2018年6月20日(水)~7月1日(日)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
後援:香川県、香川県三豊市 協力:三豊市政策部産業政策課
『ペーパームーン』は実在する「漂流郵便局」をモチーフにした心あたたまる恋ものがたりです。粋なせりふと意表をつく芝居づくりで定評の佐藤五月の書き下ろし新作。「漂流郵便局」は瀬戸内海の小島にあり、受取人のいない手紙を預かっています。郵便局長は全国から集まってくるすべての便りに目を通し、伝えたくても伝えられない気持ちを受けとめているのです。
夫を突然亡くし整理のつかない気持ちを「漂流郵便局」宛の手紙にしたためる妻、義姉の助っ人にかけつけた夫の弟。自宅カフェ開業に奮闘する二人を軽妙に演じるのは樫山文枝と西川明。1930年代アメリカのラブ・ソング「It’s Only A Paper Moon」が彩りを添えます。歌あり朗読ありダンスありと、涙と笑いがはじける舞台をお楽しみいただきます。郵便局長の粋なはからいで意外な結末が……。
【漂流郵便局】
2013年「瀬戸内国際芸術祭」のアート作品として現代芸術家の久保田沙耶氏が考案、届け先のわからない手紙を受けつける郵便局として瀬戸内海の粟島(香川県三豊市)に開局。
「行き場のない気持ち」「誰かに伝えたい想い」「宛先のない便り」を預かる。多い時で一日200通、のべ25,000通以上が全国から届いている。もっとも多いのは亡くなった人への手紙。テレビ、新聞、雑誌等でとりあげられ大きな話題に。
「いつかのどこかのだれか宛に手紙を出したい方」、「いつかのどこかのだれか宛の手紙を読みたい方」は、漂流郵便局ウェブサイトの「ご案内」をご覧ください。
http://missing-post-office.com
※劇場ロビーにて出張「漂流郵便局」を開設。届け先のわからない手紙をお預かりします。「漂流郵便局オリジナル・ポストカード」も販売します。
海と山とにかこまれた小さな街。熟年夫婦の英一(西川明)と桃子(樫山文枝)は、長年の夢だった自宅カフェ開業の準備に忙しい。カフェの名前は「ペーパームーン」。しかし、張りきっていた英一が突然急死し、英一を頼りにしてきた桃子は呆然自失。途方に暮れていたところへ、英一の風来坊の弟・五郎が現れて、難題もてきぱきと処理していく。
しかし、五郎の如才ない働きぶりに一抹の不安を感じる桃子。さらに再婚話がもちあがったり、行方知れずの娘・梢(桜井明美)が3年ぶりに帰ってきたかと思うと結婚すると言いだしてビックリ仰天。それにつけて思いだされるのはまじめで堅実だった英一のこと。夜になると英一への想いを手紙にしたため、受取人のいない手紙を預かる「漂流郵便局」宛に投函するのでした……。
三野瀬桃子(主婦、文学サークル「着たきり雀」の同人) | 樫山文枝 |
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三野瀬英一(桃子の夫、会社員) | 西川 明 |
三野瀬五郎(英一の弟、便利屋) | 西川 明 |
三野瀬梢(英一・桃子の娘、デザイン事務所勤務) | 桜井明美 |
三野瀬房子(英一・五郎の母) | 仙北谷和子 |
秋山泰三(桃子の叔父) | 水谷貞雄 |
大野良枝(桃子の友人、「着たきり雀」の同人) | 伊藤ひろこ |
来宮照子(洋菓子店「栄喜堂」、桃子の友人、「着たきり雀」の同人) | 戸谷 友 |
村川 守(英一の同僚) | 佐々木 研 |
早坂勝男(工務店主) | 吉岡扶敏 |
柳井亮祐(漂流郵便局局長) | 稲垣隆史 |
青木達生(ブラジルのコーヒー園主) | 杉本孝次 |
立花篤史(左官業) | 山本哲也 |
篠塚玉子(立花の弟子) | 笹本志穂 |
〃 | 金井由妃 |
井上真耶(デザイン事務所勤務) | いまむら小穂 |
〃 | 高木理加 |
丹羽礼子(近所の人) | 前田真里衣 |
若い母親(漂流郵便局へ来る人) | 飯野 遠 |
少女(漂流郵便局へ来る人) | 長木 彩 |
〃 | 伊木瑠里 |
装置 | 堀尾幸男 |
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照明 | 中川隆一 |
衣裳 | 宮本宣子 |
効果 | 吉原 敦 |
舞台監督 | 内田潤一郎 |
2018年6月20日(水)~7月1日(日) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(新宿南口)
6月 | 20 水 |
21 木 |
22 金 |
23 土 |
24 日 |
25 月 |
26 火 |
27 水 |
28 木 |
29 金 |
30 土 |
7月 | 1 日 |
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13:30 | B | A | B ☆ |
A | B | B | A | B ★ |
13:30 | A | |||
18:30 | A | B | A | 18:30 |
上演地 | 会場 | 上演期日 | 上演回数 | お問合せ |
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新宿 | 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA | 2018年6月20日~7月1日 | 12回 | 劇団民藝 044-987-7711 |
計12回