作=小幡欣治 演出=丹野郁弓
2017年6月15日(木)~26日(月)
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
南方熊楠生誕150周年
協力:南方熊楠顕彰会、(公財)南方熊楠記念館
『熊楠の家』は戯曲の達人小幡欣治氏が、南方熊楠の後半生を人間味豊かに描き、第19回菊田一夫演劇賞特別賞を受賞しました。『根岸庵律女』、『浅草物語』など小幡氏が劇団民藝に書き下ろした9作品のうちの記念すべき1作目。1995年初演の本作を南方熊楠生誕150周年の今年、22年ぶりに再演し新たな熊楠像を描き出します。
欧米での研究から帰国した南方熊楠は故郷和歌山に戻り、“粘菌の宝庫” 田辺で所帯を持ち、採集と研究に没頭します。大酒呑みで癇癪もち、裸で歩き回るなどの奇行に振り回されながらも、どこか憎めない熊楠を慕い支える妻の松枝や町の人たち。
明治末、神社合祀令が出されたことで、自然豊かな森が荒らされるのに憤った熊楠は反対運動に奔走しますが、役人を殴り監獄へ放り込まれてしまいます。その後、不思議な因縁から若き摂政(昭和天皇)に粘菌の標本の献上とご進講をする話が持ち上がります。摂政が、脳を患っている息子の熊弥と同年輩の研究者と知った熊楠は……
【南方熊楠 みなかた くまぐす】1867(慶応3)年~194 1(昭和16)年
博物学者、民俗学者、植物学者、特に粘菌(変形菌)の研究で知られる。和歌山市に生まれ、東大予備門に通い19 歳で渡米し遊学。キューバにまで足を延ばし植物採集を行った後、大英博物館などで研究を行う。33歳で帰国後は、和歌山県田辺市を拠点に在野の研究者として過ごす。多言語に精通し、旺盛な好奇心、幅広い研究分野から「知の巨人」「歩く百科事典」などと称される。また神社合祀政策に反対し、自然保護活動の先駆者としても評価が高い。
南方熊楠(植物学者) | 千葉茂則 |
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松枝(熊楠の妻) | 中地美佐子 |
熊弥(熊楠の長男) | 大中耀洋 |
文枝(熊楠の長女) | 八木橋里紗 |
喜多幅武三郎(熊楠の友人。眼科医) | 横島 亘 |
佐武友吉(石屋) | 吉田正朗 |
金崎宇吉(洋服屋) | 平松敬綱 |
毛利清雅(牟婁新報社主) | 安田正利 |
小畔四郎(熊楠の弟子) | 齊藤尊史 |
文吉(熊楠の助手) | 平野 尚 |
油岩(生花の師匠) | 齊藤恵太 |
久米吉(床屋) | 梶野 稔 |
相原(役場の吏員) | 天津民生 |
馬場(牟婁新報の社員) | 本廣真吾 |
汐田政吉(熊楠の従兄弟) | 境 賢一 |
那屋(田辺町長) | 山本哲也 |
江川(宿屋の主人) | 大野裕生 |
奥村(町の有力者) | 天津民生 |
大内(町の有力者) | 梶野 稔 |
お品(手伝いの老婆) | 別府康子 |
つるえ(南方家の女中) | 望月香奈 |
看守 | 相良英作 |
女行商人 | 大黒谷まい |
人夫1 | 保坂剛大 |
人夫2 | 大野裕生 |
装置 | 勝野英雄 |
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照明 | 前田照夫 |
衣裳 | 緒方規矩子 |
〃 | 宮本宣子 |
音楽 | 池辺晋一郎 |
効果 | 岩田直行 |
舞台監督 | 風間拓洋 |
2017年6月15日(木)~26日(月) 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(新宿南口)
6月 | 15 木 |
16 金 |
17 土 |
18 日 |
19 月 |
20 火 |
21 水 |
22 木 |
23 金 |
24 土 |
25 日 |
26 月 |
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13:30 | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ | ○ | ★ | ○ | ○ | ||
18:30 | ○ | ○ |
上演地 | 会場 | 上演期日 | 上演回数 | お問合せ |
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新宿 | 紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA | 2017年6月15日~26日 | 12回 | 劇団民藝 044-987-7711 |
計12回