原題=Come Back, Little Sheba
作=ウィリアム・インジ 訳=丹野郁弓 演出=兒玉庸策
2011年4月8日(金)~19日(火)
紀伊國屋サザンシアター
仲のよい夫婦にもさざ波が立つ日常的な男女の感覚と意識の小さなズレ。絶望的な結婚生活をただ忍従する男と、人生でもっとも輝いた青春時代に逃避する女とのこっけいで深刻なすれ違い。老いた中年夫婦の若さへの憧憬と嫉妬は、さらに男と女を不安と孤独へ追いこんでいく。しかし実は、男と女とはたがいを求めあっていたのです……。ある夫婦の再生のものがたりを樫山文枝と西川明のコンビでスリリングに描きます。
中年を過ぎようとするドックとローラ夫妻。二人には子どもがいません。代わりに子犬のシーバをかわいがるのですが、なぜかある日突然いなくなってしまいます。もうずいぶん前のことにもかかわらず、ローラはいまだにシーバの夢をみるようです。ドックが病気になったとき、家計の足しにとはじめた貸し部屋に、ローラは女子大生のマリーを下宿させるのですが、彼女の若者特有の美しさ、明るさ、優しさ、率直さが、夫婦のあいだにさまざまな波紋を呼び起こしていきます。そしてドックはついに……。
ローラ | 樫山文枝 |
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ドック | 西川 明 |
マリー | 渡辺えりか |
ターク | 齊藤尊史 |
郵便配達 | 松田史朗 |
コフマン夫人 | 船坂博子 |
牛乳屋 | 吉田正朗 |
電報配達 | 本廣真吾 |
ブルース | 塩田泰久 |
エド・アンダスン | 伊東理昭 |
エルモ・ヒューストン | 早川祐輔 |
装置 | 深川絵美 |
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照明 | 前田照夫 |
美術 | 内田喜三男 |
衣裳 | 前田文子 |
効果 | 大貫ちひろ |
舞台監督 | 武田弘一郎 |