作=小幡欣治 演出=丹野郁弓
2009年12月5日(土)~20日(日)
三越劇場
昭和16年、川柳作家であり歯科医の仁野六助は治安維持法で検挙されます。東京を追われた仁野が行き着いた先は神戸、その名も北ホテル。名前こそしゃれてはいるものの、築50年、老朽化したここは闇屋、行商人、打ち捨てられた外国人たちがたむろするハキダメのようなホテルです。しかし妻子を東京においての気ままな暮らし、女にめっぽうだらしがない仁野は、この束の間の独身生活をそれなりに謳歌するのでした。ところがそこに昔の恋人、大関うららが不意に現れます。彼と別れて一度は郷里の長崎・福江島に帰っていた彼女は、仁野が離婚したとの噂を信じてはるばる神戸まで彼を追いかけてきたのです。必死な彼女の一途さに恐れをなす仁野をよそに、うららはさっさと看護婦の職を見つけて神戸に居座ってしまいます。昭和も19年になり、戦局は日増しに過酷さを増していき……。
大関うらら(看護婦) | 奈良岡朋子 |
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仁野六助(歯科医) | 西川 明 |
典子(その妻) | 箕浦康子 |
章吾(会社役員) | 三浦 威 |
小鹿啓四郎(ホテル支配人) | 稲垣隆史 |
森口八重(ホテル事務員) | 望月ゆかり |
丹沢伸夫(楽団員) | 和田啓作 |
晴美(楽団員) | 大越弥生 |
内村咲男(楽団員) | 齊藤尊史 |
下平洋一(楽団員) | 行田 旭 |
宮代卯吉(宿泊客) | 今野鶏三 |
赤岩仙次(宿泊客) | 角谷栄次 |
鬼河俊男(宿泊客) | 境 賢一 |
内沼タキ江(宿泊客) | 別府康子 |
丸目勘十(宿泊客) | 杉本孝次 |
片桐夕子(バーのママ) | 細川ひさよ |
深見新子(バーの女給) | 船坂博子 |
中原りえ(バーの女給) | 庄司まり |
ベルトルッチ(宿泊客 イタリア人) | 里居正美 |
妻(宿泊客 イタリア人) | 前田真里衣 |
バーシャ夫人(宿泊客 ロシア人) | 入江杏子 |
白波瀬晃(警部補) | 吉岡扶敏 |
貫名(刑事) | 高橋征郎 |
佐近(刑事) | 児玉武彦 |
荒木(病院事務長) | 天津民生 |
武市恭平(海軍士官) | 高野 大 |
巡査 | 岡山 甫 |
〃 | 吉田正朗 |
装置 | 石井みつる |
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照明 | 前田照夫 |
衣裳 | 緒方規矩子 |
音楽監督 | 日高哲英 |
効果 | 岩田直行 |
舞台監督 | 武田弘一郎 |