2020年9月1日
劇団民藝演技部の俳優、梅野泰靖(うめの・やすきよ、本名)が、8月25日(火)午前8時50分に世田谷区内の病院で老衰のため逝去しました。87歳でした。葬儀は8月30日(日)に家族のみで執り行われました。喪主は次女の有馬美紀(ありま・みき)さん。お問い合わせ先は下記、劇団民藝へお願い致します。ここに謹んでお知らせ致します。誠に勝手ながら、御香典、御供花の儀は故人の遺志によりご辞退申し上げます。
梅野泰靖 (うめの・やすきよ)
1933年7月14日、東京生まれ。少年期に新児童劇団に3年間在籍。高校在学中の1951年に民藝少年劇第2回公演『山びこ学校』で主役の藤三郎に抜擢される。54年に劇団民藝に入団。
主な舞台は、アルブーゾフ作『イルクーツク物語』ラプチェンコ、ローゾフ作『初恋』スラーワ、木下順二作『山脈』山田浩介、ムロージェック作『亡命者』AA(紀伊國屋演劇賞個人賞)、ゾラ作『居酒屋』クーポー、吉永仁郎作『すててこてこてこ』円遊、ダリオ・フォ作『払えないの? 払わないのよ!』ジョバンニ、小山内薫作『息子』金次郎、ゴーリキー作『どん底』ペーペル、木下順二作『巨匠』A、小山祐士作『二人だけの舞踏会』黒瀬邦彦など。
2000年代の出演はチェーホフ作『桜の園』ロパーヒン(2000)、三好十郎作『その人を知らず』貴島宗太郎(02)、松田伸子作『遥かなる虹へ』菊川佑(03)、久保栄作『火山灰地』雨宮聡(2000、創立55周年記念公演)、木下順二作『審判 神と人とのあいだ 第一部』検察官A(06)、松田伸子作『はちどりはうたっている』ルー・シン(07)、藤沢周平原作『海鳴り』兼蔵(08)、木下順二作『巨匠』前町長(10)、小山祐士作『十二月』九城間弓(10、1982年初演作の再演に出演)。
最後の舞台は2013年、木下順二作『夏・南方のローマンス』検察官。
映画出演では、「幕末太陽傳」徳三郎(1957)、「男はつらいよ 寅次郎恋歌」(71)など、「ラヂオの時間」など三谷幸喜監督作品にも多数出演。テレビドラマ出演や吹き替えでも幅広く活躍。
劇団民藝
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