2020年3月4日
劇団民藝演技部の俳優、安田正利(やすだ・まさとし、本名)が、2月26日(水)午後4時8分に東京都新宿区内の病院で間質性肺炎のため逝去しました。87歳でした。葬儀は29日に家族のみで執り行われました。喪主は妻の安田徳(のり)さん。
お問い合わせ先は下記、劇団民藝へお願い致します。ここに謹んでお知らせ致します。
誠に勝手ながら、御香典、御供花の儀は故人の遺志によりご辞退申し上げます。
安田正利 略歴
劇団民藝俳優、1933年1月11日生まれ。東京都出身。日本大学芸術科中退。
1954年劇団民藝附属水品演劇研究所に入所。初舞台は55年『ヴィルヘルム・テル』村人。65年に劇団員になる。
主な舞台は『島』新谷正、『河』峠三吉、『燕よ お前はなぜ来ないのだ……』T・K生、『こわれがめ』リヒト、『短い手紙』ファン、『夏・南方のローマンス』男B、『るつぼ』ジャイルズ・コーリイ、『炎の人』ルーランなど。
近年では、吉永仁郎作『静かな落日』広津柳浪(01~12)、小山祐士作『泰山木の木の下で』(01~03)小使、山田太一作『二人の長い影』小林栄一(03)、木下順二作『巨匠』通訳(04,10)、木下順二作『神と人とのあいだ 第一部・審判』弁護人H(06)、『沖縄』喜屋武朝幸(07)、三好十郎作『峯の雪』志水卯七(10)、小山祐士作『冬の花 ヒロシマのこころ』鈴岡義秋役(12)、畑澤聖悟作『満天の桜』大道寺隼人(12)、L・ホール作『炭鉱の絵描きたち』ジョージ・ブラウン(16)、ふたくちつよし作『野の花ものがたり』浦沢長太郎、ナガイヒデミ作『送り火』長尾康太、小幡欣治作『熊楠の家』毛利清雅(17)などに出演。
2013年『どろんどろん』の地方公演では亡くなった大滝秀治に代わり鶴屋南北役をつとめた。2018年2・3月公演『神と人とのあいだ 第一部・審判』(首席弁護人役)の公演中に間質性肺炎により途中降板。
1986年から95年まで放映された「極める」(テレビ東京)では奈良岡朋子とともにナレーションを務めた。外部の舞台では『悪童日記』『火のようにさみしい姉がいて』など。